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 学校帰りの美樹ちゃんが公園にさしかかった時、突然目の前に黒い雲のうずがとぐろを巻き始めました。

「きゃあ!算数怪人が現れたわ!」

「美樹ちゃん!」

 どこからか声がして、なすねことランプが美樹ちゃんの前に姿を現しました。

 「なすねこ!ランプ!」

 「算数怪人が戦いを挑む気配がしたので、来たよ!」

 「ありがとう!」

 

 うずを巻く黒い雲の中から声が聞こえてきました。

 「ふはははは。ワシはつるかめ怪人。

 次の問題が解けるかな!?」

 

 ●問題

 つるとかめが、合わせて5匹います。

 足の数の合計は14本です。

 この時、つるは全部で何羽いますか。

 

 「えぇっと…。方程式を立てるの?」

 すると、なすねこが言いました。

 「算数怪人の発問は、算数で解決するルールになっているんだ。」

 「なんですとぅ!?」

 「学び直しをしている大人の人も、方程式、負の数やπ(パイ)を使えないので気をつけてね!」

 「誰に向かって話しているの!?」

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 美樹ちゃんは頭を抱えました。 

 「どうしよう、線分図では条件を整理できない。」

 それを聞いてランプがにやりとして言いました。 

 「美樹ちゃん、ボクの属性は「面積図」なんだ。

 条件にかけ算の関係がかくれている時は、ボクに任せて。

 ビジュアリジールング!!」

 ランプが呪文を唱えると、条件が面積図に書き換えられました。

003turukame031u.jpg<ランプの解説>

 「長方形の面積=たて×横」という関係から、

たてを1羽(匹)あたりの足の数、

横を頭の数 とすると、

面積は1羽(匹)あたりの足の数×頭の数より

足の数の合計を表すことになるんだ。
 

003turukame032u.jpg ここで、「もし5匹全部がかめだったら?」と考えてみよう。

 5匹全部がかめならば、

 足の数の合計=4本×5匹=20本

となるはず。

 

003turukame033u.jpg ところが実際の足の数の合計は14本なので、

その差=20-14=6本

 それが左の図の、色のついた長方形の面積にあたるんだ。

 美樹ちゃんは、はっとして言いました。

 「色のついた長方形について分かることがあるわ!」

 この長方形のたての長さは

 つるとかめの長方形の高さの差なので

  4-2=2

 長方形の横=面積÷たて

  =6÷2=3

 横の長さはつるの数を表すから…。

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 「答えは、3匹よ!」

 解答カードを投げつけると、黒い雲が消えて、目つきの悪いつるが姿を現しました。

 なすねこがノートを広げて叫びました。

 「アントヴォルト!!」

 つるかめ怪人はノートに吸い込まれていきました。

 

 

  なすねこは言いました。

 「このノートに封印した怪人は、戦いの時に召還できるんだよ。」

 「そうなんだ。」

 「つるかめ怪人の技は<一方にそろえる>だよ。

  これは今後色々な問題に利用できるんだ。

  強い助っ人ができたね。」

 「うん、良かった!」

  美樹ちゃんは安心してほほ笑みました。