美樹ちゃんが散歩をしている時のこと。

 「美樹ちゃん」

 「あら、なすねこ。こんにちは。」

 「美樹ちゃんに対決してもらいたい算数怪人がいるんだ。」

 なすねこが言うや否や、美樹ちゃんの前に、黒いわたあめのようなうずが巻き始めました。

 「突然ね!」

 うずはやがて姿を変えて、怪人の声が響きました。

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 「わはははは。なぞをかけてやる!」

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 「何か、今回の怪人はめちゃめちゃ怖いんですけど!?」

 「分配算の問題だ。」

 「怖いけれど、なんか親切!?」

 

 なすねこが言いました。

 「美樹ちゃん、分配算なら、線分図で条件整理ができるよ!

 武器をあげる!」

 なすねこはそういうと、持っていたノートを開きました。

 そこには分配算の解説が書かれていました。

 美樹ちゃんは叫びました。

 「よしっ!これで戦える!」 

 

 「では、問題を出すぞ!」 

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●問題

  50枚の折り紙を、太郎君と花子さんの2人で分けました。

  太郎君がもらった枚数が花子さんの4倍だったとすると、太郎君は何枚もらいましたか。

 

 

 「線分図で条件整理をすればいいのよね。」

 美樹ちゃんは図を書きました。

分配算.png 

 二人の和は、花子さんの ①+④=⑤倍

 これが50枚にあたるので、

 花子さんの枚数① = 50 ÷ 5 = 10 枚

 よって、太郎君の枚数は 10 × 4 = 40 枚

 (あるいは、 50 - 10 = 40 枚)

 

 「答えは40枚よ!」

 

Lamp04.png 解答カードを投げつけると、怪人が

 ぽむ!

 と、けむりを上げて変身しました。

 けむりの中から現れたのは、かわいらしい姿をした、白い雲のような生き物。

 「良かった!やっともどれたよ。」

 「ランプ!」

 「なすねこ、ありがとう。元の姿に戻れないかと思ったよ。ふぅ。」

 なすねことランプのやりとりに不思議そうな美樹ちゃん。

 「どういうこと?お友達なの?」

 「そうなんだ。実はランプはボクの友達。

 悪さをする算数怪人じゃないんだ。

 だけど、算数マイスターの穴に吸い込まれて、この世界にやってきてしまったんだ。

 マイスターの穴から来た算数ワールドの住人は、呪いのせいで算数怪人になってしまうんだよ。」

 「解答カードによって呪いは解けたよ。

 でも、なすねこのノートに封印されていないから、これからは自由にこの世界と算数ワールドを行き来できるんだ。

 呪いを解いてくれたお礼に、算数怪人との戦いを手伝うよ。

 美樹ちゃんっていうの?よろしくね!」

 「よろしく、ランプ。」

 こうして美樹ちゃんに、また算数ワールドの住人の仲間が増えたのです。